令和3年度東京支部総会

昨年は、新型コロナウイルス禍の中、総会・懇親会を中止し、書面決議となりましたが、令和3年度の陵水会東京支部総会は、7月3日(土)の午後2時より、上野精養軒で開催されました。しかし乍ら、未だ、コロナ禍が終息しない中、会場出席者の人数を絞った結果、ご来賓を含め、45名の方々にお集まり頂き、その模様をオンラインで中継し、87名の方々に視聴頂きました。

支部総会概要

今年4月の滋賀大学卒業生向けビデオと彦根市のプロモーションビデオが、会場スクリーンとオンライン中継で流れる中、午後2時から、グリークラブによる学歌斉唱ビデオの後、中村勝(大25回)幹事長による開会宣言が行われました。

まず、能島伸夫(大22回)陵水会東京支部長から、開催のご挨拶を頂きました。

次に、中野桂滋賀大学経済学部長より、パワーポイントを使って、オンラインによるご挨拶を頂きました。

ご挨拶骨子:

  • 滋賀大学経済学部の現況(高い社会的ニーズ)
  • 社会的背景 (Society 5.0時代の新しい人材ニーズ)
  • 学部改組の方向性(1学科制の導入、レイトスペシャライゼーションの導入、数理・データサイエンス・AI教育の強化、学部を超えた文理融合の促進)
  • 社会人コース(1年制)の導入

次に山田督陵水会理事長より、オンラインによるご挨拶を頂きました。

その後、議案の審議の為、議長を出席者の中から選任し、山本保さん(大15回)が選出されました。山本議長の議事運営により、第一号議案、第二号議案、第三号議案は、それぞれ、賛成多数により承認されました。

山本議長の発案により、新役員が檀上に上がり、自己紹介と共に、今後の支部運営に対して抱負を述べました。(尚、岡田監事、田村副幹事長は、総会に欠席されました。)

山本保議長

左より、松澤、島田、上林、能島、中村、吉本、服部、北尾各氏(敬称略)

又、長年、役員を務めて頂いた、和田副幹事長、脇阪副幹事長には、出席者からその貢献に対し、拍手にて感謝の意が示されました。

その後、議長より審議終了の言葉があり、無事、総会第一部を終了しました。

ここで、コロナ対策の一環として、10分間の休憩が入り、会場の窓を開けて、空気の入れ替えを行いました。この間、出席者の皆様は、マスクをした上で、夫々が、旧交を温められました。

10分間の休憩の後、当番幹事の水上康弘さん(大32回)の司会により、総会第二部が始まりました。司会者から、講演者の日清紡ホールデイングス、村上雅洋代表取締役社長(大30回)の紹介があり、村上社長が登壇されました。

村上社長からは、『繊維から電機へ、事業変革との遭遇』という演題で、同社の事業変革を主導してこられた豊富なご経験を講演頂きました。

村上社長講演の骨子:

  1. 事業ポートフォリオ改革について
    1. 事業は借り物の考え方、大事なのは変化を続ける事
      理念から導かれた事業方針
    2. 事業方針遂行の為のポートフォリオ改革
      手段としてのM&A、買収と譲渡の実績、数多の失敗と僅かな成功
    3. 何を今更ESG
      三方良し、CSR、、、
    4. 将来どんな会社を目指すのか
      電気自動車、自動運転、空飛ぶ車の近未来 でもその前に。
  2. 私はそこにどう絡んだか
    1. 工場労務係としての日々
      仕事の報酬は仕事、今求めてはいけない働き方?
    2. 新規事業立ち上げの失敗
      多くの学び 戦略・マーケテイング・ファイナンス・製造・品証、、、
    3. 管理部門渡り歩き
      ファンドとの楽しいバトル、コンサル嫌いの戦略室長、伝票切れないCFO、、
    4. 自分で書いた戦略シナリオを自分の手で実行する運?不運?
      そして心がけ 仕事はエライが人は偉くない
  3. 質疑応答
    事前にオンライン視聴者希望の方々から頂戴していました質問の中から、3問に絞って、村上社長にお聞きしました。

村上社長の柔らかい口調ながら、厳しい内容のお話に、会場出席者一同、感心・感激して拝聴しました。又、質疑応答にも丁寧に答えて頂きました。

次に、当番幹事の引継ぎ式が有りました。今回幹事の大32回の皆さんと、来年幹事の大33回の皆さんが檀上に上がられ、大32回代表の水上康弘さんと、大33回代表の北野英明さんから、夫々、ご挨拶を頂きました。

左から、大33回卒の西野・北野、大32回卒の柳、岩田、水上、米山、居原田、宇藤(敬称略)

最後に、出席者の中で最も年長者の大7回の富永義孝様より、締めのご挨拶を頂きました。富永様からは、60年前、大阪から東京事務所を開設するというので、東京にたった一人で派遣された際、初めて赤坂のプリンスホテルでの支部総会に出席された時のエピソードをご紹介頂きました。最後に、『来年は、コロナが収まり、皆さん、お友達をお誘い合わせの上、是非、総会を盛り上げようじゃ有りませんか!』として、総会を締め括って頂きました。(拍手喝采でした)

今年の総会は、会場出席とオンライン中継という変則的なやり方での開催になりましたが、来年7月2日(土)の総会は、再び、上野精養軒にて、従来通りの形式で執り行いたいと思います。300名近い会員の皆様に、是非、会場に参集頂き、旧交を温めて頂く機会にしたいと思いますので、ご期待下さい。

文責:中村勝(大25)

会場出席者の方々の写真