平成29年度の陵水会東京支部総会は、7月の第1土曜日(今年は7月1日(土))に、例年より30分早い開始で、午後4時30分より「上野精養軒」にて開催されました。
平成29年度陵水会東京支部総会&懇親会 概要
支部総会概要
「平成29年度陵水会東京支部総会&懇親会」は、空前の出席者を記録した昨年に引けを取らない270名余の多くの陵水会OB・OGの皆さんが参加され、大いに活況を呈しました。
グリークラブOBの学歌斉唱と共に総会の幕が切って落とされ、和田博之幹事長(大19回)による「開会宣言」が行われました。
続いて、竹森二郎東京支部長(大19回)の開会の挨拶の後、山田督副理事長兼大阪支部長(大19回)より、ご来賓の祝辞を頂戴致しました。
山田副理事長は東京支部総会の盛会を祝し、
1. 昨年12月末に文科省がデータサイエンス重点強化大学として、北海道大学・東京大学・京都大学・大阪大学・九州大学、それに母校・滋賀大学を加えた六大学を指定した。母校の評価が大きく前進している今、是非母校支援の強化をお願いしたい。
2. この4月に陵水会は「一般社団法人陵水会」へ組織化し、定款を変更した。卒業された方々を「正会員」、入学された方(現役学生)を「準会員」という形とし、現役学生も正式に「陵水会員」になった。若い人、若い力が陵水会にも多く参集頂いて、若い人にとっても役に立つ情報交換ができる、またこの会に出れば元気がもらえる・活気がもらえるというような会にしたいということでの定款変更である。
3.陵水会の健全な活動を維持するためにも年会費(本部・支部)の納入をお願いしたい。
以上の3点についてお話しを戴きました。
山田副理事長のご挨拶に続き、第一部の総会の審議に移りました。議長に鈴木重成氏(大7回)を選出し、平成28年度活動報告(和田博之幹事長)、収支決算報告(脇阪守事務局長)、監査報告(岡田憲治監事)、および平成29年度活動方針、収支予算が大きな拍手の下で承認されました。
第一部の総会が終了した後、第二部に移り、今年は滋賀大学データサイエンス学部の記念すべき初年度にもあたることから、竹村彰通データサイエンス学部長に特別にご講演を御願い致しました。
続いて琵琶湖をテーマにした映画『マザーレイク』の監督である瀬木直貴監督から、プロモーシ
ョンビデオとパンフレットを使いながら映画のご紹介をして戴きました。
また「彦根城築城410年」を記念して、彦根市産業部観光企画課の牛澤淳課長と「彦根市地域おこし協力隊」の久保さゆりさん(大62回)から興味深いプレゼンを行って戴きました。
例年のように会場内には彦根観光協会のお骨折りにより彦根物産展が設けられ、懐かしい菓子や鮎などが販売されました。
続く第三部の懇親会は、山田副理事長(大19回)のご発声と共に始まりました。
壇上には今年3月に大学を卒業したばかりの「新会員」のフレッシュな顔触れが並び、今後の抱負を力強く述べてくれました。
また、今年も詩吟同好会「新陵会」の皆様により、李渉作「武関に宿る」の大合吟が、場内に響き渡りました。
暫し歓談の後、グリークラブOBのリードで「琵琶湖周航の歌」の斉唱が行われ、参加者全員が大合唱し、感慨に浸るひと時が過ぎました。
楽しかった懇親会も終盤にさしかかり、大29回卒業生から大30回卒業生へ「引継式」が執り行われました。今年の当番幹事代表・緒方俊輔氏の挨拶に続き、来年(7月7日)の当番幹事代表・吉田繁喜氏より、力強い抱負と誓いの言葉を述べて戴きました。
懇親会は、古田悟朗氏(大29回)によるエールに続く高商校歌の大合唱の後、箸方海三氏(大4回)の手締め(三本締め)により、幕を閉じました。
総会&懇親会終了の後、舞台を隣の「桐の間」に移し、恒例の「二次会」を今年も企画致しましたが、103名の会員の皆様に引き続き参加して戴き、懇親の輪は何時いつまでも途切れることなく、会場は夜遅くまで陵水会員の溢れんばかりの熱気に包まれていました。
こうして、今年も大成功裏に総会&懇親会の幕を閉じることが出来ました。
当番幹事・役員一同、皆様から寄せられました会の運営に対する熱い思いと温かい労いの御言葉に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
山田副理事長兼大阪支部長ご挨拶(要旨)
ご紹介を頂きました山田でございます。東京支部がこのように盛大に総会を開会されましたこと、心よりお喜びを申し上げます。また日頃は何かと陵水会にご支援・ご協力を頂きまして高い所からではございますが、改めて厚くお礼申し上げます。それでは折角お時間を頂きましたので、2点お願いを申し上げたいと思います。ちょっとクイズ形式で2点申し上げたいと思います。
第一問ですけれども、北海道大学・東京大学・京都大学・大阪大学・九州大学、それに母校・滋賀大学を加えたこの六大学に共通している点は皆様ご存じでございましょうか?後ほど竹村学部長から詳しくお話があると思いますが、昨年12月末に文科省がデータサイエンスの重点強化大学ということで六大学を指定いたしました。その中に我が母校が入ったということでございます。
従来、経済学部では「日本一学生数が多い経済学部」という世間の評価だったと思いますが、今や「時代の最先端を行く文理融合大学」というのが我が母校の評価ではないかという風に思っております。その代表が今申し上げました「データサイエンス六大学」ということでございます。私も今年1月以降、東京で有力企業を中心に竹村先生と、須江さんという元総務省官僚から副学長へ就任されておられる方と一緒に企業を回らせて頂きました。その時、この六大学に指定されたということを申し上げますと、企業の姿勢が一変致しました。まさに今、世間の母校に対する評価が大きく変わろうとしている時期です。今、我々が母校支援をせずして何時やるんだ、という位の気持ちで是非母校支援の強化をお願いしたいと思います。位田学長が産学連携ということを大学の方針の一つに掲げておられまして、我々としましては大学と企業のコネクターを務めるというのは陵水会しかないと思っておりますので、どうかご支援の程お願いしたいと思います。
関西から来てお金のことを言うのは大変困るんですが、資料の中に「陵水会員の皆様へ」という小梶理事長名で本部年会費のお願いと振込用紙が入ってございますので、平成28年度分の本部年会費を未納の方がおられましたら、是非納入をお願いしたいと思います。
二つ目のお話し、これもクイズで出させて頂きますが、今年経済学部で四百数十名、データサイエンス学部では百十名の新入生が入りました。この新入生は陵水会のメンバーかどうか?という質問です。お分かり頂いているかと思いますが、この4月に陵水会は「一般社団法人陵水会」へ組織化し定款を変更いたしました。今まで陵水会の会員資格というのは、基本的には滋賀大学経済学部の卒業生、勿論、彦根高商からの伝統を受け継いでいる訳ですが、これを卒業した方々となっていました。この定款を見直し、卒業された方々を「正会員」、入学された方(現役学生)を「準会員」という形とし、現役学生も正式に「陵水会員」になりました。何故そうしたかと言いますと、ご承知のように少子高齢化がどんどん進んでおりまして、陵水会の十年先、二十年先を考えた場合に、やはり若い人・若い力がこの陵水会にもどんどん参集頂いて、若い人にとっても役に立つ情報交換ができる、またこの会に出れば元気がもらえる・活気がもらえるというような会にしたいということでの定款変更であります。ちょっと言葉には語弊があるかもしれませんが単なる現役を卒業された熟年者の親睦クラブだけではないということを特に後ろの席におられる若い方に是非頭の中に入れて頂いて陵水会に積極的に来ていただきたいと思います。
東京でやっているかどうか分かりませんが、大阪支部では昨年から部会を色々活用して若い人に入って頂いております。不動産部会、金融部会、IT部会の三つを既に立ち上げて活動しておりまして、これらは殆ど若い人・会社現役の諸君が出てきて、勉強会を開いたり一緒に懇親会をやったりというようなことをやっておりますので、どうかこれを機に若い人も陵水会にどんどん参加をして頂きまして大学を盛り上げ、また我々自身が元気になるということでやっていきたいと思いますのでどうかよろしくお願い致します。
大変長くなりましたが私のご挨拶とさせて頂きます。本日は有難うございました。
(文責 大19 幹事長・和田博之)
竹村データサイエンス学部長講演(要旨)
だいぶ暑くなってまいりましたがこのような機会を頂き誠にありがとうございます。ただ今ご紹介頂きました竹村でございます。今日のお話は「船出した日本初のデータサイエンス学部」ということで、お手許にスライド資料がありますが、入学状況・データサイエンスとは・育成したい人材像・データサイエンスの考え方、及び企業との連携、学部の最近の行事等を紹介したいと思います。
データサイエンス学部は4月に立ち上がりましたが、大学院・修士課程を2年後に作りたいということで文科省と交渉をしています。本来は学部が出来てから4年後ということですが、2年前倒しで設立しようとしています。そうするとまだ卒業生はおりませんので、学生つまり院生が確保できるのかという問題がありますが、社会人の教育ニーズに応えようということで、他の大学に先駆けて滋賀大でデータサイエンスの修士レベルの勉強もできるというブランドイメージを作ろうと努力している所です。
データサイエンス学部の入学状況について、募集定員は100名ですが110名入学致しました。データサイエンスはカタカナということもありまして、昨年の秋頃は予備校等の志願者の数字はあまり良くなかったのですが、結果としては平均より大分良い数字で前期日程が3.4倍、後期日程が9.3倍の志願がありました。男子と女子は8:3という位で男子の方が多いです。理系・文系については公式の数字ではないのですがクラスでアンケートを取りました。理系6・文系4ということで狙っていたイメージです。文理融合を主張していますので、理想的には半々かもしれないのですがいい感じかなと思います。
次に、データサイエンスとは?ということですが、所謂ビッグデータの時代になって、コンピュータのネットワーク上にそれが存在するようになっています。一番大きな変化、例えばスマートフォンが出て丁度10年ですが、すっかり電車内の風景が変わってしまった。それまでは新聞や文庫本とか皆さん読んでいたと思いますが、3-4年位前からは電車の中でも皆さんスマホを見て情報収集しているという時代ですね。いつでもネットワークに繋がっていて情報検索したりメール打ったりしている訳ですがそれらの行動が基本的には記録されている訳です。ポイントカードもコンビニで使うとポイントが貯まりますが、個人の購買記録が残る訳です。そういうデータを利用して新たなサービスを創るとか、そこにチャンスを見出し、新たなサービスを実現して価値を創造するという分野が生じている、それをデータサイエンスという風に呼んでいます。スマホやポイントカードのことを申し上げましたが、他の分野でも計測技術・計測機器等からもデータが非常にたくさん取れるようになっています。天気予報でも新たな気象衛星が飛んでおり、医療情報でも遺伝子解析の機器が進歩して様々な分野でデータが取れるようになってきていますから、それらを利用する、色々なデータを組み合わせて生かすというように、ビッグデータから価値を生み出す、そのための方法がデータサイエンスだという風に思います。
ビッグデータの時代になったのですが、日本の現状を見ると、ある意味で危機的な状況になっています。非常に遅れているのが現状ですね。理由はデータが取れるようになってもそれを生かす人材がいない。典型的にはアマゾンですがデータをどんどん集めて分析し、便利なサービスを提供して世界中で一種の独占的な状況になっています。アマゾンにデータを分析できる人材がいるということですね。実際アマゾンとかグーグルはデータ分析できる人材をどんどん雇って成長しているという現状です。日本でもデータを取れる状況になっていますが、弱いのはそれを分析できる人材が不足しているということでそこを何とかしなくては、と思っています。
ビッグデータを分析して新たな価値を引き出すデータサイエンスの分野は、文理融合の領域であるということを言いたい。データサイエンスの技術的な基礎としてはまずデータ処理ですね。コンピュータを使わなければできませんので、データエンジニアリングと書いていますけれど情報学というかコンピュータサイエンスというものが必要になります。データ分析では統計学の理系的なスキルはどうしても必要になります。しかし、どういう所にデータを生かすチャンスがあるかという応用先はビジネスや行政という分野の方が多く、文系的なマインドが必須です。単に分析できるというだけではなく、それを使ってどうするの?という所まで含めてデータサイエンスと言えます。この分野の人材が不足しているのはこれまで統計の学部が日本になかったということがあり、米国・中国・韓国には結構たくさんあります。それに対して日本はゼロということで特異的な状況に置かれていました。数字的にはちょっとショッキングなものですが、米国統計学会ニュースレターの昨年10月号に記された、統計学及び生物統計学に関する学位の授与数ですが、多い所で学士を見ると2015年に2500名位となっています。数もさることながら重要なのはこの伸び率ですね。急激に伸びているということがお分かり頂けると思います。いつまで続くかということもありますが、日本を見ると滋賀大で4年後にようやく100人という事です。向こうは伸び方が大きいですから差としては広がっていく訳です。なぜこういう事になっているかというと、米国ではこの分野で初任給が非常にいいんですね。統計学の修士をとると初任給が1000万円と言われています。どうしてそんなに高いかというとグーグルとかアマゾンとか儲かっている企業がガンガン人を雇うという状況が続いていて独占の状況が進んでいるんですね。アメリカがそういう状況なので学生の人気に反映しており、日本も頑張らないと、というのが実情です。
昨年4月の産業競争力会議に文部科学大臣が出された資料に、滋賀大がデータサイエンス学部を創るということが書かれており、非常に注目されていました。また先程山田さんのご紹介があったのですが、昨年12月に「数理・データサイエンス教育に係る教育強化」の拠点大学が6大学選ばれ、その中に滋賀大が入りました。こういう風に客観的に拠点大学に選ばれると非常にアピールできます。拠点大学に選ばれた北海道大学、東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学は総合大学ですが、滋賀大学はデータサイエンスが非常に強く、それを全国に展開するという提案をして選んで頂きました。これを機会に注目度が非常に上がりましたので良かったと思っています。滋賀大はこういう風に先行していますが他の大学はどうなの?というと来年4月に横浜市立大学にデータサイエンス学部ができます。昨日、実はその関係の方々と会って、文科省から正式に公立大学として学部新設の認可があったそうです。その関連で滋賀大と提携を結んでいる、PwCあらた基礎研究所の山口峰男さんの話を一部頂戴しました。それは井伊直弼像ですが、私が時々ジョギングする彦根の金亀児童公園に井伊直弼像があり、もう一つ横浜の掃部山公園にも井伊直弼像があります。これは井伊直弼が日本を開国に導いた業績で横浜港を望む場所に建っています。外国から黒船来襲!ということで先見の明によって彦根から幕府を開国に導いた、ということだと思います。データサイエンスもそういう所があって、外国から遅れているこの分野を、彦根の滋賀大からリードするというのはちょっと重なるところがあると思います。6月10日にデータサイエンス学部設立記念祝賀会を開催したのですが、その時記念講演者のヤフーの安宅和人氏がデータサイエンスというのは黒船と同じだ、という風なことを話されたのですがこのことからも重なる所があると思います。
これは小梶理事長や皆様方にお世話になったのですが、3月2日に東京大手町で日経フォーラムを開催することができました。IBM、オプト、京都銀行、滋賀銀行、それに統計数理研究所の協賛で400名弱の方に参加頂きました。滋賀大・日経新聞の共同主催です。3月24日には日本経済新聞がフォーラムの報告という形で全面広告を出しました。これも知名度をあげるのに非常に有効でした。
ちょっと固い話ですが、どういう学生を育てたいかというディプロマポリシーということで我々のビジョンを書いています。まずは統計とコンピュータがともかく出来るスキルが必要で、学生は今、統計とコンピュータを勉強しています。数学もやらせていますのでちょっと文系志望の学生にはつらいかもしれませんが勉強しています。それだけでは工学部と同じですので、それを応用して色んな分野で価値を生み出せる価値創造の実装力も育てる。また、実際に企業に入ってデータサイエンスを利用すると言っても数字ばかりを振り回しては駄目で、ちゃんと説明できるスキルがないと採用してもらえない。そういう説明できるスキルが必要で、コミュニケーション能力を身につけなさいと学生にはさんざん言っています。さらに個人情報の扱いやデータの扱いは気をつけなければいけないので、倫理的な所を勉強してほしいと考えています。データサイエンスの分野ではAI等の様々な手法が出てきており、学生の時に学んだことだけでは遅れてしまうので自分で新しい技術を学習する自律的な学生になって下さいと言っています。
また、実践的な教育をするために色んな企業と協定を結んでいます。繰り返しになりますが陵水会の先輩には企業と繋いで頂いて、大変お世話になっています。最近では3月にあいおいニッセイ同和損保との協定が非常に大きいものです。4月からはトヨタグループの社内教育を依頼されまして、これも規模の大きいものです。最近の行事としては5月18日にワークショップを開催しました。学生にも来てもらい、外部からも数十名来ていただきました。協定を結んでいる企業としてはアイディーズやオプト、さらにPwCあらた有限責任監査法人等の講師の発表等がありました。あいおいニッセイ同和損保は協定の規模も大きいのですが、我々も独立した研究センターを作って、あいおいの方からも研究員を指名して頂いて時々彦根にも来て頂いているという形で進めています。トヨタの人材育成事業ですが、これも名古屋陵水の方に繋いで頂きました。毎月1回で一年かけて「機械学習実践道場」をやっています。丸一日でこちらからは毎回6名行くという規模の社内教育です。トヨタは、トヨタグループから数十名参加して全員違うプロジェクトをお持ちなので対応が非常に大変ですが本格的な社内教育を担当しています。
最近では、6月10日に学部創設記念式典を行いました。記念講演のヤフーの安宅和人さんはデータサイエンティストとして非常に有名な方です。刺激的なお話を頂戴しました。その他の協力としてはIBMや野村総研から実務家による講義を頂いています。
協定の中には滋賀県、滋賀県警もありますがこれらの、地域との協定も多く非常に期待されて、滋賀を元気にするためにデータサイエンス頑張って下さいと言われています。NHKの大津放送局で初めてTV出演して緊張しましたが色紙に「データサイエンスを地域に生かす」と書かせて頂きました。
企業を訪問する時に、我々はこういうことが出来ますよと説明しています。最近の手法である機械学習とはどういうものであるかというと、例えば手書き文字の認識も最近のビッグデータの活用で非常に性能がよくなったというようなことを説明しています。今まで人間が判断していたようなことをコンピュータがしてくれるような時代になっている訳です。技術的な基礎としてはスパースモデリングというような手法とかディープラーニングが非常に注目されています。特にディープラーニングは人口知能(AI)で非常に話題になっています。理研AIPセンターが昨年できたのですが、これは日本の人工知能研究のセンターとして文科省が重点的に作ったセンターです。東京大学の杉山先生がセンター長に抜擢されまして我々もここと連携しています。滋賀大のスタッフにも理研のAIPセンターと兼任している人がいます。AIが進むと人間の仕事がなくなる、脅威になるというようなことが心配されていることもありますが杉山先生は、AIは人間が使う道具であって人間の生活を格段に便利にする技術だと言われています。まだまだAIを開発する段階でその競争は激しくなるだろうと言われています。
まとめに入りますが、日本ではデータサイエンスの人材が不足しているのは明らかで人材育成が急務です。特にAIで人が要らなくなるというような理解では益々遅れてしまうので世界に負けないためにも人材育成がカギだと思っています。滋賀大学の試みは非常に高く評価されていると思います。特に学生が、学生の時から実践的なデータを分析する経験を積むということが重要なので、それを目指して多くの企業・団体と連携をしている所です。
以上でお話を終わらせて頂きます。
(文責 大19 幹事長・和田博之)